創業時に訪れる「魔の山」(「何を売って稼ぐか」についての課題)
販売促進時に訪れる「死の谷」(「どうやって売っていくか」についての課題)を越え、
自分一人では手が回らなくなってきた時に訪れる修羅場が「労務管理」です。
人は「感情の生き物」です。
言葉づかい、お手本、挨拶一つで人は「戦力」にも「お荷物」にもなります。
また、大切な人命を守るために国が課した厳しい規制もクリアする必要があります。
労務管理を一言で言えば「人の命・感情・意識・行動の管理」となりましょう。
何のために人を雇おうとお考えでしょうか?
それはご自身の負担を減らすためではないでしょうか?
つまり、人を雇うことによって「楽ができるから」ではないでしょうか?
では、人はなぜ雇われたいとお考えでしょうか?
もう少し言えば、雇われる人はなぜ「就職」を選択したのだとお考えでしょうか?
さらに、雇われる人はなぜ「自分のビジネスで稼ぐ」という選択をしなかったのでしょうか?
それは安定してお金をもらうことが「楽だから」ではないでしょうか?
不景気になると大手企業への就職や公務員になることは極めて困難となります。
それはなぜでしょうか?
不景気になるほど大手企業への就職や公務員になることを希望する方が増えていませんか?
もしそうだとすれば、なぜそのような方が増えるのでしょうか?
ズバリ、安定してお金がもらえ「楽ができるから」ではないでしょうか?
経済学において、「合理的経済人」という言葉があります。
これを平易に言い換えれば、人は「楽して稼ぎたい」ということです。
この「合理的経済人」が70億人全員であるとは申しませんが、圧倒的多数と言えるでしょう。
つまり、労務管理が行き着くところはいかに「楽を」するかではないでしょうか?
そうだとすれば、労務管理には
①人を雇おうとするご自身がどのようにして「楽をするか」という視点
②「楽をしたがる人」をどのように使いこなすかという視点
③雇われる人に「どのような楽をさせて差し上げるか」という視点
が不可欠と言えるでしょう。
そうすることによって無駄なトラブル(=戦い)を防ぐことができ
「戦わずして勝つ」ことが実現できます。
それができれば無理なく志を抱き続け、よい社会に成長を遂げられるのではないでしょうか。
さて本題です。
ご自身の業務で手一杯の時に「優秀な人材」を厳選する「時間と余力」がありますか?
そして、雇ったあとにサービス残業等をさせないような管理をし続ける余力がありますか?
「YES」と自信をもってお答えできる方であれば申し上げることはございません。
しかし、
「NO」とお考えの方、あるいは自信をもって「YES」とお答えできない方は
「猫の手」によってご自身が「楽をする」には何をすればいいかを考えることが必要です。